僕は、「まずは目の前にいる子どもを笑顔にしたい。」と思って行動することから、
世界が変わるのではと思っている。でも心の底から本気で思い続けているかと言うと、
正直自信はない。世界を変えると本気で思い続ける曖昧さよりも、
あまり先のことを考え過ぎずに、目の前のことに一生懸命取り組み続ける方が得意なのかもしれない。

こんなことに改めて気づかされたのは、昨年11月に実施したSDGs研修のおかげだった。
環境市民プラットフォームとやまの堺さん(長年のガイア会員様!)に講師をお願いし、
Gリーダー向けに実施した。

研修の中で実施したカードゲームは「誰一人取り残さない」というキーワードを掲げ、
個人の幸せと社会(他者)の幸せを両立させることを目指すゲームだった。
自分のペアの幸せ(ポイント)が貯まったので社会貢献事業をしようとしていたら、
近くの他のペアの幸せ(ポイント)が貯まっていないことに後から気づくことがあった。
取り残してしまった原因は「コミュニケーション不足」だと感じた。
また自分の幸せ(ポイント)を他者におすそわけすることで社会が良くなるということを
わかってはいても、それを実行に移せるかどうかは、
交渉する相手との「コミュニケーション次第」だとも感じた。

僕自身のこれまでの人生は、人との出会いで拓けてきたと思っている。
出会いを創るのも、深めるのも、広げるのも「コミュニケーションの力」だと思う。

ガイア自然学校の活動は、個人が夢を叶えたり幸せに生きていくための
コミュニケーションを学ぶ場であり、一人ひとりが関わり合うことで他者の幸せ、
つまり社会を良くすることを実現していく活動でもあると思うのだ。


毎年秋冬に行っている石川のガイア自然学校とのGリーダー交換留学で、
先月に来てくれた石川のリーダーが言った言葉が残っている。
「子どもの前に立って話しているリーダーのために自分ができることは
何かを考えてやる、ということを今年度の目標にしている。」と。
他者のために動くことが自分の成長や幸せにつながるということを理解し、
目標として意識し続け実践している
ことに感心させられた。

ガイア自然学校に所属するGリーダーには、同じ場をつくる一人として自分の存在を捉え、
主体的に行動することを求めている。
それは社会を構成する一人として、主体的に生きる
ことと同じなのかもしれない。
これからも目の前の子どもやGリーダーやスタッフとコミュニケーションを取り、
自分も社会も幸せにしていきたい。

偉そうに言いました…まずは家族がもっと幸せを感じてもらえるよう、
僕は毎日を一生懸命生きます!(笑)        
         【文:守屋 謙】